Tipo, KEEP ON RACING
一般道の制限速度が変更される・・・かもしれないみたいですね.
それに伴って・・というわけではないのですが,今月号のTipo 2009. 12. No.246, p.96にて太田哲也さんが面白い記事を書いています.
あ,TipoというのはMNBが愛読する雑誌ね. もとはYDIに教えてもらったのだけど(あれはJ'sのほうか.そっちも愛読書です).
筆者の太田さんについてはコチラをどうぞ. 有名人だからwikipediaで引いても出てくるし,ご存じの方も多いかと.
太田さんが美容師さんに「高速道路は何キロまでオーバーしていいと思います?」と聞かれたそうです.
考えてみたら変な話ですよね.
「万引きはン万円まで許容範囲か?」
「痴漢はどこまで触ってよいか?」
と一緒だということ.
記事にも書いてあるし,以前MNBがドイツのタクシードライバーと話したときもそうでした.
「標識は我々を守るためにあるものだ.だから私はアウトバーンではアクセルを全開にするが,標識以上の速度で走ることはない」
どう思います?
日本人の感覚では理解は難しいでしょう.
本当に,現実的に,道路に適した速度標識があるわけですよ.
郊外では100kmが制限速度だけど,町中は50km(それでも50km!)
今の日本の制限速度は・・・むかーしむかし.
車のブレーキはドラム式. エンジンはSOHC・・・よりも古いか.
タイヤ? シャシー性能は?
現実的に見合っていない速度標識があれば,とうぜん現実社会に生きる私たちは「高速道路は何キロまでオーバーしていいと思います?」となりますよね.
結局,担当行政が「どうやったら安全に」という視点ではなく,「自分たちに責任が及ばないように」と考えているようにしか思えない.
そして多くの事故は「スピードの出しすぎ」で片付けられるが,実はその裏に運転者のミスを誘発しやすい道路の欠陥がある場合もあるはずだ.
それを探らない限り事故は続くだろう(太田哲也.2009.Tipo.12.No.246).