学生トレーナーへ

選手はそれこそ必死の思いで競技をしている.

日々の練習の成果を出せるのは試合のみ.次年度の関東インカレへの出場を夢見る若手競技者には「関東新人」という大会は非常に重要な位置を占める.

そして,関東新人も関東インカレも日本インカレも,すべて1年に1回しかない.


そこにコレまでの練習の全てをぶつける.選手はそんな思いで頑張っているということをわかっているのか?



トレーナーの仕事(というより役割)というものは,得点で評価されるものではない.また,得点に表すことができない.

それに甘えていないだろうか.


選手にとって,1回しかないチャンス.その選手に対して,本当に全力でサポートしているだろうか.


選手からしたら,トレーナーは「ケア・コンディショニングをしてくれる存在」

だから遠慮する.テーピングが多少ずれていても,「まあなんとかなるか」とスタートラインへ向かう.


ストレッチがイマイチだったとしても「こんなもんか.あとは自分次第だ.仕方ない!」と腹をくくってピットへ向かう.


腰の張りがとれないままでも「こうなったのは全て自分のせいだ」と前向きになってサークルへ向かう.



こうした選手に甘えていないだろうか.

君は本当に「その時の全力」をかけて選手に接することができたのだろうか?



一瞬,一時,その時間が勝負だということを忘れてはいけない.