オープンキャンパス 「俺一番!」
明日はオープンキャンパス.
今年度のオープンキャンパスでは,MNBは毎回特別講義を担当させてもらっている(同日に出張が入らない限り).
高校生に対して,「大学の授業というのはこういうものなんだよ」とMNBの授業を通して紹介するわけだ.
MNBがやらねばならぬこと.
「俺一番! それから目を背けないでほしい」ということ.
小難しい理論,理屈,計算.それはそれで重要.
話のおもしろさ,構成,見た目.それもそれで重要.
スポーツの付加価値.それは本当に重要.
しかし一番最初にくるのは「俺一番!」である.
体育・スポーツの本質.「俺一番!」
マズローの欲求段階説にならえば,スポーツを行う,勝つ,そして自分を磨くといった欲求は自己実現に相当するものであり,それは人間の欲求の最終段階である.
生きる上での根源的欲求を満たすことができれば,それを継続し,安定させたいと思う.
そして他人と関わりたいと感じ,そのなかで自我が育ち,周りから「価値ある存在」として認められたいと欲する.
ヒトは誰だって一番になりたいと思うもの.けれども,なかなかそうはいかない.
そして,それに気づいた時には,自分を納得させるため,様々な行動を起こす.
他の道で「価値ある存在」を目指そうとするもの.
他の手段で「価値ある存在」になろうとするもの.
既に「価値ある存在」だということに気づくもの.
ことば遊びによって自分をごまかすもの.
決して責めているわけではない.文字通り,一番とは「ひとり」しかなれないものだからだ.
その反対に「価値ある存在」というのはひとりではない.
けれども,それを言い訳にしていないか?
Smap(というか槇原敬之)の「世界にひとつだけの花」よろしく,自分は存在するだけで特別なんだという言葉に甘えていないか?
それは,どのような道であれ一番を目指した先に存在するもの.それでこそ初めて「大きな価値」がつくもの.
10年後,MNBがもっと経験を積み,大きな人間になれれば,今とは異なる考えにたどり着くだろう.
しかし,今のMNBはこう思う.まずは一番を目指しなさい.その為の道筋を一生懸命考えなさい.実践しなさい.それがスポーツだ.
明日のオープンキャンパスでも,一番の情熱をぶつけようと思う.