つかむために
「つかみはOK」という言葉がある.
MNBは講義を行う場合,この「つかみ」を最も重視する.
同じ内容でも,「つかめた時」と「つかみきれない時」では,相手の理解度が全くことなる.
そのつかみ方が強いと,まるで相手理解度が息づかいと共に手に取るように感じられるようになる.
そこまで来れば上の上.
では,どうやって「つかむ」のか.
残念ながら,それは企業秘密.というか,まだ漠然とした感じしか持てていないため,言葉で表現できるようなものではない.
敢えて言うなら,相手を良く知るということ.
高校生なら,高校生が興味を持ちそうなこと,態度,口調.
小学生なら? 大学生なら? 大人なら?
さらに,その相手がどういう目的で講義を聴きにきているか.
自分から進んで? 仕方なく?
こうしたこと全てを統合して準備する.
この準備段階で「つかむ」イメージが出来てしまえば,こっちのもの.
だけど,そんな良い流れというのはなかなかできない.
だから,いくつかの飛び道具も合わせて準備しておく.
そして,講義直前に相手の様子や場の雰囲気を感じながら,使用する飛び道具を選択.
飛び道具が上手くはまれば,次は話術.
と,言う感じで,「つかみにかかる」.これが講義で最も重視していること.
もちろん,これは講義だけでなく,指導においても同様.
良い理論を上手く伝える,,,というよりは,対象が「自ら」知りたがる,実践したがるように仕向けることが重要.
日曜日から新入生合宿.どうやって成長してもらおうか.