相手の反応を即座に理解する能力

って,指導者にすごく必要なんですよ.


急に何をいいだすんだって?



いやね,今週末は島根に行って講習会を行うんだけども,その資料を作っているときに,妻が一言.



「相手にあわせた指導が出来ると,上手くいくんだよね」と.

ピンときました.今日の日記はこれだと.


MNBは,これでも色々な講習会や講演をしています.



もちろん,大学でも,陸上なんかしたことない1年生から,あと少しで日の丸を付けられそうな学生まで,様々な指導(授業)をしなければなりません.



さらに,いままで行っている講習会は・・・幼稚園生もやりましたし,日本代表しかいない時もありました. 種目は違いますが,プロもあります.



それだけ,色々な相手に講習を行う.



こうなると,もはや経験するしかないのですが,経験を積み重ねることが出来る能力が必要になります.


ただ,経験を積み重ねるのではなく,「こうすると,この集団は,こうなる」という分析を常に行うのです.


たとえば,「歩く時は母子球で地面を蹴ってはいけない」という指導言語があるとします.



トップレベルの競技者であれば「ん? なんで母子球じゃないの?  (こりゃ,意外性があって面白そうだ!)」となります.


高校生ぐらいだと「母子球ってなに?  (なんか,よくわからないけど,初めて学ぶことが多そうだぞ!)」となる.だから,母子球の説明をし,そこを意識しすぎないことの意外性を説明する必要があります.


中学生だと「歩くことから指導ですか?  (めんどくせーなーぁ.しかもよくわかんねーし)」となるので,歩くことから指導する意味を教える必要があります.


そして小学生だと「???  (でも,先生がたのしそーだから,たのしーーーー(笑))」という感じでしょう.




ちょっと分かりづらい分け方だったかもしれませんね.





でも,なんとなく分かっていただけましたか?



常にに同じ相手,同じレベルに対して指導を深めるのも指導者の経験としては重要です.


しかし,異なる相手に指導を行わなければならなくなった場合,経験を積み重ねることのできる能力が必要になります.


それこそが「相手の反応を理解する能力」でしょう.





妻とお酒を飲むと,よくこういう話になります(笑