時間軸

いやいや,武大からまたブロ野球選手が誕生しましたね.
しかも二人も.

二人とも世界大学野球へ出場している選手なのだから,実力は折り紙つきなのでしょう.

そして,そのチームジャパンの監督は,本学の岩井監督.

いやいや,流石です.しかも球団は巨人と阪神

すばらしいですね.これからはプロとしての人生がスタートするわけですが,頑張って成長し,いずれは看板を背負えるような選手になってほしいものです.

仲澤君,柴田くん.おめでとう!


さて,昨日につづいて勉強会で話したないよう.

今回は「時間軸」について

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ここに仕事が早いA君と仕事が遅いB君がいる.同じ原稿を書くとしても,A君は1時間.B君は3時間かかったとする.
ということは,A君はB君の3倍仕事をしたということになる.つまり,A君にとっての1時間とB君にとっての1時間は全く違う時間の流れ方をしているともいえる.
自分の時間軸をものすごく早くできるということは,相対的に周りが遅くなるということ.あっという間に仕事をこなせるということは,他人と比較すると,とんでもなく早い時間軸を自分の中に持っているということである.
そして,それは決して「タイピングが早い」「動きが速い」ということではない.
いくらタイピングが早いと言っても限界がある.時間軸を早めるということは,いかに要領良く仕事をするかということであり,
それはまさにテクニックなのである.

この要領の良さ,つまり段取り力を鍛えるのに良いのが学会発表など,まだ自分が分からない高度で専門的な会に参加してみるということ.
そして,興味をもった研究発表を聞き,それを他人に紹介する.

当然,最初は分からない.しかし,優れた発表を聞き,メモをとり,論文とメモと資料をにらめっこすることでメモ力が養われる.
そして,それを他人に教えるということは,そのメモから再生するということ,つまり再生力も養うことができる.

ちなみに,MNB.大学院一年生の時に,大学の卒論を英語にし,国際学会で発表しました(もちろん先生と)
はじめは何もわからない.
けれども,同じ論文を煮詰め,にらめっこしていると,いろいろなことが分かるようになる.
そして,それを公の場で発表するということは,その論文に責任をもつということ.

こうすることで「メモ力」「再生能力」が養われ,結果として「段取り力」もつけることができるのだ.

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早い時間軸を得ることは,人間として成長する上では非常に大切.そのための心得は以下のとおり.
早く動いたほうが勝ち:止まって悩まず,行動しながら考えよう.

全力を出してみる:自分自身の最大努力でなしえる結果を把握しよう.そのとき流れている時間こそが,自分自身の最速時間軸である.その継続時間によって生まれる結果と,努力度の関係を知ることができれば,新しい仕事をするときに自分の到達目標を設定できるようになる.

完璧を目指しすぎない:完璧な仕事には時間が必要.その時間は不必要ではないか?

たまには手を抜く:その仕事は他の誰かに任せられないか.そうすることで時間軸は二本にも三本にもなる.そして,それで部下や仲間は成長するのである.

木曜日は5時に帰る日:そのためには,他の曜日で仕事を片付ける必要がある.常にぎりぎり,いっぱいいっぱいで過ごしていると,見えるものも見えなくなる.余裕もなくなる.そして,それは鷹揚にして重要なことが多い.

キラータイムを持とう:キラータイムとは,仕事をやっつける時間.誰にもじゃまされない環境をつくる.それは朝でも,昼でも夕方でもいつでも良い.その時間だけは,よほどのことが無い限り,他の事には取り合わない.できれば,毎日キラータイムを持ち,その時間にカタをつけてしまう癖をつけよう.

10分前に場所につく:時間的余裕は精神的余裕を生みだす.そうすることで見えるものがあり,そうしなければ見えないことがある.眞鍋はよく高校へ「出張授業」に行くが,かならず1時間程度の余裕を持っていくことにしている.講演などとは異なり,その高校の学業レベルや,学校が何に力を入れているのか,校風はどのようなものか,などを把握するためである.時には,写真や動画を撮影し,それを資料として授業で使うこともある.ベースとなる授業内容はもちろん持っているが,それに最後の味付けをするのが,余裕によって生まれた思考回路なのである.

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以上.時間軸の話.続きはまた.