リアル

最近,学生達の会話のなかで「リアル」という言葉を良く耳にする.

「それ,リアルうけるんだけど〜」とか,「リアルにキツイ」とか,「リアルな感想」とか.

果ては一流選手のコメントやブログにも出ており,このカタカナで表現された「リアル」という言葉は市民権を得ているようだ.


意味は当然ながら「ほんとうの,真の」であり,哲学世界では「実存する,実在的な」という形容詞として扱われる.



最近,いろいろな所で講演をしたり,授業をしたりしているが,その過程で感じたこと.

ほぼ同じ内容の授業をしていても,経験を積むごとにブラッシュアップされ,アップグレードしていくのが分かる.


MNBという人間が,人に聞いたり,教えてもらったりしたことではなく,自分自身が経験してきたことこそが,講演や発表の場では生きてくる.



人前で話をするとか,人に物事を教えるということは,自分自身の中に,どれだけたくさんの「リアル」が存在するかによって,その深みが変わってくるのだということに気づいた次第.


英語(というか米語?における口語)では「現実的に考えろ!」ということを「Get real」というように表現するようだが,まさにそう.



自分自身が現実を通して学んだリアルな経験こそが,指導の現場でも生きてくるのだ.



教師こそ,いろいろな経験をしなければならない.