日本選手権 オリンピック選考会

日本選手権が終わり,オリンピックの一次選考者が発表されましたね.

競技が終わったあと,オリンピックがかかっている選手ら数名とじっくり話す機会がありました.

彼らと彼女らと話していて感じたことは,「本当に自分はオリンピックへ行くんだ!」と強い気持ちを持っていなければ,オリンピックを決める最後の戦いに到達することすらできない.ということでした.

スプリントでのラストの競り合い
ロングスプリントでの最後の直線
フィールド種目の6本目
バー種目での最後の跳躍

これらは,まさにオリンピックに行けるかどうかを決める最後の最後の戦いです.すでに様々な戦いを経て到達できた選手達はこの最後の戦いによってふるいにかけられ,突破できたものだけが晴れて日の丸を背負えるのです.


これはオリンピックだけではなく,他のレベルにもいえること.

インカレの選考会
地区選手権への出場権をかけた県選手権の決勝
自己記録に挑む記録会

もちろん,オリンピックと比べると求められる精神力は段違いでしょうが,それでも,そのレベルで本気で戦っている選手達にとっては,自分の全てを出して挑む戦いです.

そこにどれだけの「思い」を込めて挑めるかによって,すでに結果は決まってきているとしても過言ではありません.

そして,さらに言うなれば,それは陸上競技だけに限ったことではないということ.どんな仕事でも同様でしょう.

しかし,多くの人に見てもらえるスポーツというのは,そういった精神力が試されやすいが故に,ここまで人を虜にするのでしょう.


私たちがスポーツを見て,一流選手のパフォーマンスをみて感動できるのは,その裏に隠された苦労や努力の結果であるということを理解しているからで,アスリートに内在する目では捉えられない宝を感じることができるからなのでしょう.