車の運転技術

今日みたいに雨の日に通勤していると,結構な確立で事故を見る.
もちろん,事故後の状態だが.

今日は2カ所.

幅の広いS字で,乗用車と大型トラック(? すいません,遠くで見えませんでした)が事故.

あまりの大渋滞だったので,途中から横道にはいって抜け出しました.

救急車が2台来ていたので,結構な事故だったのかと.


もう一カ所の事故は単独.これは事故というよりは,フロントスポイラー(いわゆるエアロからバンパーまでの部分)を大破.

緩い下り坂から緩い上り坂へシフトする直線.雨の日は水がたまりやすくなっており,豪雨にでもなると,道路が水没しかねない場所.

おそらく晴天時と同様のスピードで突っ込んだのかと.

水による水圧,もしくは地面に直接こすったせいでフロントスポイラーが割れて立ち往生.



こういった事故のみならず,その予備軍は良く目にします.

特に多いのが,やはり若者の乗るニミバン系車種.

この前はタイトコーナーでイン側の樹に豪快に突っ込んで大破しているBbを見ました.




こうした事故の原因というのは,基本的には「現実として生じている走行状態」と「自分が思っている走行状態」のズレによって生じる.

簡単にいうと,ドライ状態で気持ちよく曲がれるコーナーがあったとします.

そういうコーナーに「雨天」「落ち葉」という条件が加わったにも関わらず,ドライと同じような速度で進入.

はじめは良いのですが,ハンドルの切れ角が大きくなるにつれ,スリップアングルも増大.

そして,タイヤ横方向のグリップが破綻し,いわゆるアンダーステア状態に突入.

普段からそんな経験はしていないから,曲がらなくなった状態で焦って「急ブレーキ」&「イン側へ急ハンドル」

すると加重変動により前輪へのグリップが急激に増加し,さっきまで曲がらなかった車が急激にイン側へと回転.

結果,車線からはみ出しドカーン.




我々はもっと車の運転技術について考える必要がある.

たとえ法定速度内で走行していても,雨天のタイトコーナーであればこれと同様の状況は起こりうる.

もし,法定速度以上で走っていたら・・・?

冬のアイスバーンでは・・・?



あなたは60km/h状態からハンドルを切ると同時に急ブレーキを踏んだことありますか?

ブレーキを踏まずに速度をゆるめる方法,いくつ挙げられますか?

自分の車がはいているタイヤの限界領域,感じたことありますか?

メーターを見ないで速度を50km/hぴったりに合わせることができますか?




教習所で教えてくれることは,安全に車を走らせるための方法.

危険な状態に陥った時のコントロールは自分で学ぶ必要があります.



なにも車メーカーが行っているドライビングスクールに通えといっているわけではない.

誰もいない直線などで急ブレーキを試す,急ブレーキしながらハンドルを切ってみるとどうなるか確認しておく.

などの「リスク管理」は最低限行っておきましょう.