授業をおもしろくする必要性

MNBの研究室を学生が通る時,「腹で押してる?」とか「柱作ってる?」とか言いながら通り過ぎる学生.

実は,この会話内容,MNBの授業で教えている「歩き方」に関するキーワードなんだよね.
研究室の中からその言葉を聞いたとき,結構嬉しかった.
MNBの授業は,彼らの歩行に関して少なからず影響を与えているわけだ.

MNBは授業「いかに興味を持ってもらえるか」を第一に授業を展開している.
もちろん,おもしろいだけでは授業は成立しないが,それでも,興味をもって聞いて,体感してもらえない限りは,どんな良いものでも役に立たない.
めっちゃめちゃ上手い料理だとしても,食べてもらえなければ意味が無い.

MNBが実施する陸上競技の授業をなぜ受講するのか.

学生の多くは「卒業に必要だから」「資格に関係する授業だから」が最初の目的だろう.間違っても「陸上競技に興味があるから」が一番にくる学生は居ないと思っている.

つまり,彼らは陸上競技をしたくない,したくないのに,大学に在籍している以上,受けざるを得ないのだ.
と,MNBは捉えている.ちょっと極端だけど.
だからこそ,興味がなくても,ゾッコンになるくらいの授業を展開する必要があるのだ.

「受講している学生がうるさいのは,学生の質が悪い」という考え.多くの教員はそう思っているかもしれない.
しかし,それは本当だろうか? ニンゲンは興味の無いこと,自分が得をしないこと,つまらないことは極力したくないというのが本音.
「この授業はつまらないし,何が得するか分からないけど,自分のキャリアupの為に辛抱して,一生懸命やってみるか」などと思ってくれる学生は圧倒的少数のハズ.

だからこそ,「授業が成立しにくい,成立していない第一の原因は教員にある!」 とMNBは考える.
(誤解しないでください.もちろん,教員だけが悪いって訳じゃありませんよ.極論すればの話です.)

それくらいの気概を持って授業を実施するべきだ.
我々は研究者でありつつ,教育者でもあるのだから.