史上最速の男

ラクルボディー第1回「アサファ・パウエル 史上最速の男」 を見ました.

正直「う〜ん.」という感じ.
パウエルの走りを,データ化して残せたというのは日本短距離界において非常に有意義なのは確か.

ただ,番組をみてみると,無理矢理タイソン・ゲイ選手と比較したり(コマ数を省いたとか,やる気のない走りを70m地点まで移動させてパウエルとリンクしたとか)と,
かなり疑問が残る.
どうせ研究データを見せるなら,単位や数値も厳密な正しいものを示してほしいし,実際に本人から測定していないと思われるデータを,まるでその場で測定したような見せ方(共収縮の部分)のように表現するのも・・・まあ,番組的には仕方ないのでしょうが(って偉そうなことをいって間違ってたらすいません).

加えて,義足のバネの話がでてきたけど,あの言い方ではまるで「義足をつけているヒトがずるをしている」的な意味合いにもとれてしまいそう.
知り合いに義足の選手がいるが,こんど感想を聞いてみようかと.


では,あの番組がMNB的にダメかというと,まったくもってそんなことはなく,むしろ「嬉しくてよだれがでそう」です.

あの番組からだけでも,本当にいろいろなことが推察できます.
走り方の特徴,メンタリティ,教育的要素.本当にいろいろと分かる.
さらに,ビックリしたのはタイソン・ゲイの走り.
パウエルが世界記録を出した時における最高速度区間は,確かに人類誰もなしえなかった走法.
けれども,ゲイもすごい.個人的には「なんでゲイがあれほど速いのか,イマイチわからなかった」けど,今一度番組で見て,なんとなく見えるような気がしました.

こりゃ,なんどか見てみないといけないな.



と,ビール片手に思いました.