修論発表会
でした.
陸上部からはTMKZとIKYMの2名.
二人とも,研究のクオリティとしてはかなりのものだと.
ちなみにTMKZは研究雑誌に発表するつもりで現在進行形.
もちろんIKYMも予定.
この2年間の成長たるや,2年前の二人をみると,思わず笑ってしまうほど.
はじめにTMKZ.
彼を語るには修士論文だけで済ますことはできません.
陸上部女子のコーチング.
武大陸上部は,その特性上,女子は確かに少ないです.
しかし,その分,うまく皆でまとまってくれれば大きな力を発揮できるはず.
と昔は簡単に考えていました.
しかし,それをまとめるのは本当に大変.
理論,理屈,経験はほとんど意味をなしませんでした.
しかし,その分,情熱と時間が解決してくれました.
TMKZの女子パートにかける情熱.
時には我々が唸るほどの手腕を発揮してくれました.
もちろん,研究同様,穴も大きいし,たくさんあります.
しかし,それを補ってあまりあるほどの情熱を,その向け方を,この2年間で身につけました.
今の女子部員をみたらそれは伝わってきます.
コーチとして大事なこと.
それは,彼女らに自己ベストを出させることかもしれませんし,競技者としての誇りを持たせることかもしれません.
しかし,最も重要なのは,一人の人間として成長させることでしょう.
TMKZはそれを,知ってか知らずか,しっかりと体当たりで伝える姿勢を持っています.
もちろん,相手に100%伝わっているかどうかは確認できませんが,この2年間で,カレはそれを学んだと思います.
学生4年間かけて成長してきた速度がもどかしく感じるくらい,それほどの速度で彼は大学院の2年間で成長しました.
もちろん,それはこれまでの指導者あってこそ.
彼の高校時代の恩師,そして何よりIWKB部長のまなざしあってこそでしょう.
TMKZ,よく頑張ったな.
そしてIKYM.
正直,カレが大学院を受けた直後,直感しました.
この男は切れる.
しかし,切れすぎる故に,切らなくてよい部分まで切ってしまうかも.
しかし,ありがたいことに,その特徴を大幅に伸ばして成長してくれています.
その切れ味たるや,集中した時はMNBも恐れを抱くほど.
もちろん,これは指導してくださっている先生の影響もあるでしょう.
しかし,YDIのそばにいながら,サイコアスロンなどで発揮した能力は,本当にすさまじいものでした.
陸上部の会計処理,研究におけるデータ分析,理解.
並ではありません.はまった時は凄まじい力を出します.
それこそがIKYMの力かと.
あやうい部分はその影として存在するのかもしれませんが,成長し,周りをよく見えるようになると,それは短所ですらなくなるでしょう.
できることなら,脇目をふりまくりつつ,成長していって欲しいものです.
多くのことを吸収しながら,自分の長所を生かすことが出来れば,自分がこうだと思った道で成功をおさめてくれると思います.
IKYM.おつかれさま.
さて,今年修士をとった学生に一言.
諸君が大学院で学んだこと.
それは「正しい努力の仕方のイメージ」だと思います.
修士号を取得するという過程で,無駄になった努力もあると思います.
もちろん,それがあってこその今だとは思います.
しかし,逆にいえば,はじめからその道を知っていれば,寄り道をせずに最短距離をつっぱしることも出来たはずです.
今ふりかえり,もし最初からやり直せるとすれば,君たちは修士号を取得するための最短距離をつっぱしり,あいた時間を,さらなる成長の糧として利用するでしょう.
それが修士号を取得するということです.
目的があり,その目的を達成するために努力する.
そして,最も重要な努力の仕方を知る.
その過程を得ること.つまり,最後には成功し,努力の結果を知ること.
それこそが,修士号です.
あと1ヶ月もしないうちに,諸君は「修士」という称号を得ます.
それをただのライセンスとしてしまうのか,それとも,これから自分が自分らしく,強く生きるための糧にできるかは,今後の君たち次第です.
その称号を大事にしてください.