カオスの中に咲く情熱のバラ
今日から武大陸上部のほとんどのブロックが練習開始.
あいにくの雨ではあったけど,そんなのカンケーネーとしっかり走っておりました.
年末にいろいろな合宿,いろいろなコーチの練習方針に触れてきました.
やっぱりそれぞれの考え方があっておもしろい.
大所帯なら,その良さを生かした内容,逆に「こうせざるを得ない」というのもあったり.
大所帯でも,緻密に細かく実施するチーム,選手にかなり任せっきりで行うチーム.
どれが「良い」「悪い」ではなく,様々なやり方があるんだなと実感.
当然,武大には武大なりのやり方があります.
MNBの方針はというと・・・・自身の経験だけでなく,旧ソ連のマトヴィエフ氏らが提案した(?)ピリオダイゼーションを元に,アメリカ的(?)考え,つまり物理的法則(?)に基づいた補強トレーニングを加えつつ,ペダリング(?)などの要素を導入?.
年間でピークをむかえる時期を設定し,それから逆算.
マクロ的目標を設定し,ミクロへ以降.
ま,だれもがそう考えるわな.で,重要なのはそこに「どういったスパイスを加えるか」.
MNBのスパイスは・・・力学負荷風味を加えた筑波風???
うーん.自分でもなにいってるんだかわからんくなった.
と,こんなことを書いているのは,とある合宿中に「武大混成のメニューの方針は?」と聞かれたことがキッカケ.
いや,もちろん答えることはできるんだけど,そんな簡単に一言でいえるかっつうと,いえなくて,でもコンセプトはあって,が,それだけでは説明しにくくて.
説明している途中で,「あと1時間下さい」といいそうになりました(笑
博士論文を書いているときに気づいたのだけど,物事,そんなに白黒つけられるものではなく,そのほとんどは渾然一体となったものであり,その要素それぞれを解体して説明できたとしても,それはすでに異なるものだったり・・・・ってちょっと哲学的過ぎますが,結局のところ,言葉で説明するのは非常に時間のかかるものなのです.
無理矢理理路整然とまとめようとすると,かえってほころびが出てしまう.だからあやふやなものは,あえてあやふやなまま,旨く料理してやることも大事かと.
非常に日本的な考えですな.
ともあれ,メニューを決定する時に大事なのは「勉強,もしくは経験に基づく知識」と,「ポリシー」.
そしてその練習を行ったらどうなるかという「想像力」に「ひらめき」かと.
それを総動員して,コーチはメニューを構築します.
「トレーニングメニュー」「技術的アドバイス」の両輪があってこそ,良いトレーニングが可能になるかと.
そしてその両輪をフル回転させるためのアクセルは,やはり「情熱」.
情熱ある選手を育てるには,我々も情熱をも持たなければならない.
コーチは「ある意味」で選手の「親」でもあるのだ.
良い選手になるための条件付けをしてあげてこその指導者である.