男子三日会わざれば刮目して見よ

レーニングというのは不思議なものだ.

ただ,がむしゃらに鍛え,強化し,我慢し,肉体を痛め続けても効果がでない時もある.

常にどこかしらが筋肉痛だが,その分身体も大きくなってきている.

だけど,結果が出ない.

そういうときもある.


逆に,それほど練習はしていない.

時間も短く,質も極端に高いわけではない.

だけど,というかその分,調子が良い.

で,気づいたら大幅なレベルアップをしていた.

それほど練習はしてないのに...何故だ?


ということもある.


これをどう捉えるか.

結論.

大事なのはメリハリである.

必要な時に,必要以上の強化を行い,必要な時に十分な休養を摂る.

どちらも極端なほどいい.

しかし,それが出来る選手というのは少ないだろう.

何故か.

それは「性格」「生まれ持った肉体のサイクル」が鍵を握る.


強い選手は少なからず「英断」できる能力を持つ.

ただ一生懸命で,ひたすらまじめ.

それだけの性格では,残念ながら一流には届かない.


そして,「強化と休養の両極端を制することができる肉体」.

これを備えた選手も少ない.

でも,それは嘆く必要はない.現時点での自分の肉体に合わせた振り方をすれば良いのだから.


昔,MNBの現役時代.

あるウェイト種目における最大挙上重量が,1ヶ月で20kg以上増えた時があった.

90kgほどだったmaxが115kgにまで跳ね上がった.

決して弱かったわけではなく,のびしろが極端にあったわけではない.

これはトレーニングと休養と肉体変化のサイクルがぴったり合致した結果である.

このような事は幾らでもあるのだ.

人間は急激に変化できる.



「男子三日会わざれば刮目して見よ」



キーワードは「振り方」と「極端さ」だ.

成長のキッカケは毎日そばに落ちている.