実験

今日は...なんとスパイクを持ってきたので,ある実験をしてみた.


28歳の元競技者がW-upをしないでいきなり全力で疾走かましたらどうなるか」


[方法]
被験者は,元陸上十種競技者.現役を引退してから5年の歳月が経過.
この実験の趣旨,危険性を十分に理解してもらってから実施した.
ウォーミングアップをせずにスパイクを履き,4レーンを全力で走ってみる.
なお,バトンを受け取るような形で,数本走ると高い効果が期待できる.
被験者の社会的立場を考慮し,なるべく人目につかない時間帯を設定した.



[結果]
腰にくる.



[考察]
スパイクを履くことで,サーフェスとの摩擦抵抗が大きくなり,より短時間で地面に大きな力を加えることが可能となる.そのため,身体を空中に放り出すために必要な速度にもすぐに到達できるようになるため,接地時間も短くなる.
これらのことは,腰椎前湾を強める力を大きくすることにつながり,結果として骨盤まわりの筋によって骨盤を制動しきれなくなり,被験者が元来持っていた傷害を増悪させることにつながると推察される.
上記の理由から,現役競技者,また傷害歴のある元競技者には絶対にお勧めできない方法であることが明らかになった.
せめてストレッチング程度を実施しておけば,結果は異なるものになった可能性が考えられるが,そのためには追跡調査を行う必要がある.


[まとめ]
ウォーミングアップは大切である.