コッソリタイムを測る

正月解散空けの練習で大切なこと.

コーチなのだから,当然,それは「オフの間にどのようなことをやってきて,それが今日からの練習にどのように活きているのか」ということ.



今日の主将.棒高跳びの練習中,練習にもかかわらず,昨シーズンの試合で使っていたマックスポール(つまり最も長く,硬いポール)を使いこなせるようになっていた.

年末よりも走りが良くなり,助走もスムーズに出来ていた.

大学生活最後のシーズンとなる今年は,ずっと勝浦にいて練習三昧だったとのこと.

疲労との兼ね合いもあるが,当然ながら調子など落ちようはずがない.

結果,年末からの良い練習が今も活きている状況にある.



他の3年生も同様に,大学最後のシーズンとして悔いが残らないような正月を過ごせていたようであった.

競技者であるのだから当然ではあるが,,,,



心配なのは成人式を地元で過ごした二年生.

やはり何名かは体重が増えてしまっていたり,練習不足により走りの感覚が変化し,動きが崩れてしまっているもの.

解散前の良い練習で出来た流れが途絶えてしまっている.

本来ならば絶句というところだが,,,,それでも,心身ともにリフレッシュをして,少なくとも疲労はしっかり抜けているならば,まだなんとかなるか...と諫める.





ここで一番重要なのは,自分でその状況を認識できていたかどうかということ.

休みをあけて,自分の心身がどのような状況にあるのか,それをしっかりと把握することが一番大切.

主観だけではダメ.動きの感覚が...とかだけではダメ.

必ず客観的な数値と照らし合わせること.



コーチ自身についても同様.

特に休み明けの練習において,選手の動きをみるときには何かしらのバイアスがかかりやすいものだから.




で,今日の練習,150mのウインドスプリントを5本.

選手達は思い思いの気持ち良さで走る.

で,それを見ているMNBはコッソリタイムを測る.

ウインドスプリントを見る際には,できるだけタイムを測りながら見るようにしている.

もちろん同じ場所,同じ区間

他者からみれば何気なく立っている場所も,実はある計算で割り出した場所なのだ.

そして,そのタイムと,選手の動き,気持ち良さなどを総合して「どのようなオフをすごしてきたか」と評価する.

そして,その結果を明日からの練習に加味する.




休み明けの練習は選手もコーチも緊張するものだ.