北京世界陸上にて
北京世界陸上に来ています.
大会はすでに後半戦.
チームジャパンとしては自己記録に近づくほどのパフォーマンスを見せているものの,世界はそれ以上のパフォーマンスで水をあけにくる.といった印象でしょうか.
ボルトが見せた意地の勝利,特に準決勝での「つまづき」からの挽回はとてつもないスピードでしたね.よくスプリンターが「スタートでつまづいてしまった」という言葉をだしますが,あれほど明確に転びそうになったシーンは久しぶりにみました.もちろん,そこからの挽回も.その際のトップスピードを科学班に聞いてみたいものです.
また,ケニア勢の勢いがすさまじいの一言.ジャマイカ勢も含め,特に投擲系の種目において勢力図が大きく変わりつつあるのかもしれません.
その内,跳躍系の種目にも進出してくるでしょう.
さて,出発前は懸念していた中国の環境です.
来てみてビックリ.最初はちょっと空気が淀んでいるかな? と思っていたところ,大会が始まっていると抜けるような青空.もちろん,一日中外にいた状態で洗濯をすると,水が黒くなることはあるのですが,それでも想像以上に空が青い.仲間の何名かは「少し目が痛い」「少しのどが痛い」と訴えているものの,大きな健康被害などはありません.
北京にすんでいる方々(もちろん中国人です)からしても「こんな空は珍しい」(笑
聞くと毎日交通規制をしており,車のナンバープレートが偶数か奇数かによって道路を走れる日が異なるとのこと.日替わりです.
つまり北京を走る車は通常の2分の1.車の排気ガスは,そこまで深刻だったのですね.
また,ネット環境については,,,やはり通常通り繋げていてはLINE,Twitter,Facebookは機能しません.ちょっとした?裏技が必要です.もちろんオウンリスクです.
で,一番困るのが,やはり言語の壁ですね.こればかりは簡単に解決できない.
中国に来るのに中国語を覚えていない私が悪いのですが,英語が伝わらないというのが大きなストレスです.もちろんボランティアスタッフもです.
競技場に行き来するだけであれば大きな問題はないのですが,町中を歩いたり,セキュリティに何かと説明したり,買い物で交渉したり,,,する際には,筆談しかありません.
特に写真入りメニューのないレストランでは,,,書いてあるものからメニューを想像し,筆談して注文,フードコートなど,その受け取り方さえわからない始末.なさけなし.
ただ,ムリに会話で意志を伝えようとするよりも,筆談のほうが確実に伝わります.単語帳なんか持っておくと便利でしょうね.
英語に加えて,中国語も勉強する必要があるかなと強く感じました.
あと,観戦しながらビデオ撮影していて一番困るのが「みんな突然立ち上がること」
とにかく,目の前を選手が走ると必ず立つ.中国の選手がいれば,スタート準備段階から立ちっぱなし.スタートでもジャーヨ(加油):日本語で頑張れの意 の連呼.あ,立ちっぱなしであれば問題ないのですが突然立たれるとね.ビデオの手ぶれが(笑
我々の感覚からすると違和感を覚えるのでしょうが,こちらではそれがスタンダード.声の大きさは大いに試合を盛り上げてくれる要素にもなっていますね.
さて,明後日からはいよいよ日本が誇る8000点コンビ,右代啓祐選手と中村明彦選手が登場します.二人で世界を涌かせてやろう!
あ,写真は男子100mの表彰式でカメラを片手にして表彰台に向かう選手.スーパースターは違いますね.