生活の主導権

海外の試合で,少なくとも1〜2週間程度は生活をしながら試合をして結果を残すために重要なのは「生活の主導権」を握っているかどうかということ.


環境に対して不平,不満を言うのは勝手だが,その中身が「実は少なからず楽しんでいる上での不平,不満」なのか「本当にイヤで愚痴っている」のかで,競技に与える影響は大きく異なる.

もちろん,どんな場所でも「最高!」といえる強さに到達することが最終目標なのだけど,その過程にある若い選手達は様々な要因で苦しめられる.

文化の違い(文化の違いを理解するほど濃い生活をしているのかにもよるが),衣食住,言葉,競技レベル,共同生活者.

いろいろなストレッサーに囲まれながら,気に入らないところは改善する,改善できなければ自分が変わる.そして受け入れる,いずれにせよ最終的には笑いとばせないといけない.

つまり生活のあらゆる部分,自分のせいにできるか,主導権を握れるかどうかということ.



普段から寮での共同生活をしている学生達が海外で強いのはこうした共同生活における主導権争いを常に行っているからだと思う.

逆に,普段から一人暮らしで,主導権はあって当たり前の生活をしている者は,当然ながら共同生活においては一手間強いられることになる.もちろん,それに対して何の苦も感じないものもいれば,共同生活が楽しくて仕方ないという者もいる.


まあ,こんなこと言っている時点で「甘い」のかもしれないけど,現実に海外で戦おうとしている学生達をみるとひしひしと感じるものだ.