決戦前夜 聖地国立へ
前日の選手ミーティング
今年から新たに跳躍コーチに就任した金子コーチが良いことを言ってくれた.
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関カレも,これまでの試合も,やることは何も変わらない.
大きく,ひとつだけ変わるのは「準備してきた時間,濃さ」だ.
そして,君たちはその準備に見合うだけの結果を出すことができる.
思い切っていこう.
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確かにその通りだ.
監督として,対校戦となる関カレでライバル校の戦力分析をしていた.
けれども,すればするほど解らなくなる.
記載されている記録がどのような条件で出されたものか.
コンスタントなのか,ただの一発屋なのか.
結局,勝負というのはその場にいる生身の人間同士で行われるもの.
さらに言えば,陸上競技とは接触が無く,基本的にはクローズドに近いコンディションで行われるもの.
走る距離も変わらないし,投擲物の重さも変わらない.ピットも変わらない.
そして,過去に関東インカレを戦ってきた先輩競技者として言わせてもらえば,「君たちが陸上競技をする意味を,同世代の仲間,チームの前で表現できる最高の舞台」がやってきたということ.
恐れは誰にもある.
ランキング1位の者は「勝たねばならない」というプレッシャーがある.
ランキング最下位の者は「自分より強い選手しかいない」というプレッシャーがある.
さあ,これまでの最高の自分を魅せる時がきた.
聖地国立.
最後のインカレだ.
思う存分,武大を刻んでやろう.