時代を読むのは難しい. まずは自分の周りにある流れから読んでみて
ポケベルって知ってる?
今の学生は皆知らないようだ.
日本でのサービス開始は1968年らしいが,ピークは1994〜1996年頃.
女子高生を中心に爆発的に広がった.
無線呼び出しと呼ばれるこのサービスは,電話から相手のポケベルに番号を送り,その番号から意味を読み取る...ようなものだったと思う.確かね.
例えば「0833」 これは「おやすみ」と読む.
「お」と「や」は当て字,33で「す」(あかさたな〜の順で3列目が「さ」,そしてさしす〜の順で3行目が「す」という意味),そして最後の3をもう一度当て字でよませて「み」
こんな涙ぐましい努力をしていた.
後期にはカタカナを表示できるようになったようだが.基本的にはポケベル同士でのやりとりはできず,電話をつかって送りっぱなし,相手が読めたかどうかの確認もできなかった.
もちろん,この時代の電話は家の電話か公衆電話.ちょっとドキドキだね.
このポケベルにとって代わったのがPHS.
ほぼ同時期に携帯電話も普及.
2002年には普及率80%だったのが,2012年の現在では94.5%というのだから驚きだ.
そして現在はスマートフォン.スマホが勢力を伸ばし,従来の携帯電話は「ガラケー」と呼ばれる.
これはガラパゴスケータイの略で,ガラパゴス諸島にいる生物のように独自に進化をしたという意味でガラケーだ.
今後,電話はどのような方向に進化していくのだろうか.
その理由はまた今度.
さて,こうした通信機器の進化から何が言えるか.
それは10年も経てば時代遅れ.
15年も経てば,その存在すら忘れられるということ.
世の中は常に動き,あらゆるものが進化している.
フロッピーディスクなど誰も使っていない.
MO? Zip? 懐かしい大容量メディアだね.
今はすべてUSBのフラッシュメモリ.
フラッシュメモリと呼ばず,USBと呼ばれることの方が多いか.
8ギガなんて当たり前,16G? 32G?
あのな,フロッピーディスクは1.3Mでしたよ(笑
ワードのファイル2つでイッパイッパイじゃい.
・・・閑話休題.
こうした時代の流れに対して,不安に思うことは多いかもしれない.えもしれぬ不安を常に抱えながら日々を暮らしている人って少なくない.
多分,安定した今を築いている人ほど漠然とした不安を感じているかと.
「ヒトとは考える葦である」と誰かがいったか.
逆に,勢いよく前に進んで居る人は,流れはチャンスだと捉えている.
動力源をもった船ならば,流れに逆らうことも出来るし,流れを活かすことも出来る.
大きな話をしているが,日々の生活に照らし合わせても同様.
チームが,仲間が,同僚が作りだす雰囲気,流れ.
重要なのは「流れている」ことを察知すること.そしてその流れはどこにつながっているのか予想すること.
さすれば,おのずと自分が進みたい方向も見えてくるし,船をこぐ気にもなれる.
時代を読むのは難しい.
まずは自分の周りにある流れから読んでみてはどうか.