トレーナールームで感じる至福の時
競技において生じた結果が「誰の目からみても明らかに良い」のかどうかは,その選手を見かけた瞬間に賞賛されるかでわかる.
特にトレーナールームではそれが顕著に出る.
競技を終えた選手が入ってきた瞬間,トレーナーからスタッフからが拍手で出迎え「おめでとう!」.
あらゆる苦労が報われる至福の時だ.
たとえ自己ベストを出せたとしても,それに「入賞」という結果が伴ってこなければ,選手はうなだれてしまう.
後一歩,届かなかった選手達は「せっかく応援してくれたのに申し訳ありませんでした」と肩を落とす.
全力を出したくない選手などいない.
手を抜く選手などいない.
けれども,勝負は残酷なもので,戦いを終えて残るのは結果のみだ.
昨年の日本インカレ.武大陸上部では残念ながら至福の時間が訪れる時は無かった.
けれども今年は違った.
あの拍手をするために,あの握手をするために1年待った.
そして何よりも,今年のチームは2,3年生という若手も多く頑張ってくれた.
主将・厚見,副主将・小堀,主務・三田 を筆頭とする4年生の頑張り,姿勢,気持ちと,多くを受けついでくれた後輩達.
来年は,もっと多くの至福の時間を過ごしたいものだ.
そして明後日からは関東新人.
今度は若手の番だ.
総勢60名弱の大選手団で乗り込む.
どれだけ多くの至福の時間を過ごせるかが楽しみだ.