something great
高校受験へむけて英語の勉強をしているとき,父に言われたことがある.
とにかく英文のみを見ろ.
絶対に辞書に頼るな.
文章の意味が解らなくとも,とにかく文章を見続けろ.
意味がわかるまでずっとだ.
そうすれば,ある瞬間から意味が,突然解るようにになる.それを10度繰り返せ.そうすればあらゆる文章が分かるようになる.
大学を経て,大学院を経て,大学の教員になったMNBは,これをsomething greatと名付けた.
悩みにぶち当たり,解決できず,それでも逃げずに踏みとどまり,面と向かって考え続けていれば,何かが解る.そして解ったことから,氷が溶け始めるようにゆっくりと「理解」が進んでいく.
なにか得体の知れないところから答えが降ってくる.
それが「something great」だ
これを自分の力で「一度でも」得ることが出来た人間は強い.
自分が乗り越えることが出来ないと思ったような壁にぶち当たっても,何とか踏みとどまり,考え,行動し,苦悩する.
突然,何かがわかる.解決策が生まれる.
解決した後は「なぜ,あんなに悩んでいたのだろう?」と想う.
たとえ乗り越えられなくとも,間違いなく大きな何かを得ているはずだ.
そして,こうした経験は,おそらくほとんどの人が有しているものだ.
人間は逆境に強い.
なぜなら,人間は「慣れの生き物」だからだ.
どんなに苦しくても,どんなに辛くても,いつかは慣れる.
「慣れ」などという軽々しい言葉では表せないほどのつらさもあるだろう.
しかし,慣れるのである.
辛いことが,いつしかオブラートに何重も包まれたような気持ちになる.
だからこそ,誰もが「壁」を乗り越える力は持っているはずだ.
君の「壁」は,MNBには何かわからない.
しかし,君が乗り越えることができることをMNBは知っている.
目の前の壁から逃げるな.
踏みとどまれ.立ち向かえ.乗り越えよ.
「自分は出来る」と信じよ.