レミニエッセンス
MNBが現役(大学4年か?)のころ,速く走るコツをつかんだ瞬間があった.
実は練習中ではなく,普通に廊下を走っていた(日常生活ね)時だ.
その時は冬で,ブーツを履いていた.
つまり足首の自由度が低く,地面を蹴るときにほとんど底屈ができない状態(足首を伸ばせない状態)だった.
それでも,なんとか上手く走ろうとしていた瞬間,「ギュン!」と身体が前に進む瞬間があった.
すぐにグラウンドにいって,スパイクに変えて走る.
決して楽ではなかったけど,これまでのベストを大幅に更新する走りができた.
そこから100mは常に10秒台だった.
あ,400mには通用しなかったけど(笑
こうした経験は皆もあるだろう.
たとえば逆上がり.
家にいて,寝ていて,遊んでいて,なんとなく「あ! できるかも」と思う瞬間.
そして実際に出来てしまうという,魔法のような出来事.
学術的にはレミニエッセンスと呼ばれる現象.
こうしたことを可能にするのが「いついかなるときでも速く走ろうとする意識」があるかどうかだ.
今の君はどうだ?
速く走れそうか?
遠くへ,高く跳べそうか?
遠くに投げれそうか?
強くなれそうか?