KOパンチ
二日後に関東学連主催の合宿において特別講義。
関東の一流大学生競技者に抗議。。。じゃなかった講義。
この数年で、こうした講義依頼を本当に数多くいただいている。
ありがたいという気持ちとともに、それだけ真剣勝負の場に立つという真摯な気持ちがある。
人間関係で重要なのは、いかにして相手を惹きこむか。
武大に来て初めて学んだこと。
これまでのすべてが通用しなかったこと。
正論だけでは人間は動いてくれないということ。
人間というのは「活きている」ということ。
正しいことを教えてくれる先生は沢山いるだろう。
素晴らしいことを教えてくれる先生も沢山いるだろう。
でも、惹きつけてくれる先生はどれだけいるのだろうか。
魅力的な授業をしたい。
その付加価値を高めたい。
その一心で6年間、大学で講義を続けてきた。
あるボクサーから聞かせてもらった話。
「KOパンチというのは予測外のパンチなんです。」
なんのことはない。昨今ではマンガにだって出ているくらい有名なセリフだ。
けれども、それを実際に受けた人間だからこそ、重みがある言葉だ。
そしてMNBも大学院時代に講義でKOパンチを食らったことがある。
恩師のOGT氏? いや、すんません。そうではない。
その同僚であり、同期? のこの人だ。
大学院で一番最初の講義。
教室に入ってくるなり「お前! どんだけとんがってるか言ってみろ!」
・・・絶句。
まあ、いろいろと授業が進むと、「いかにして自分自身のスペシャリティを確立し、それがエクセレンスに到達できているかが重要だ」ということをジャブで放ったわけだ。
しかし、運動生理学の授業を受ける我々にとってはKOパンチに匹敵するものだった。
それでKOされたから、運動生理については頭にはいってねーや(笑
そんなジャブがKOパンチになるような講義をしてみたい。
って、ダメじゃん。