毎日の授業こそが勝負.
なんとか教室とか,講演とか,基本的には一発限りの仕事は,本当に「楽」で「楽しい」と思う.
それに対する準備や,手間などもあるけど,なんというか,「自分の一番自信ある部分だけをぶつけることができる」というのが一番の理由.
例えば出張授業/模擬授業といわれるような,「大学の授業を紹介する」というもの.
一番自信のある授業をバッコーン!と紹介する.こちらには「絶大な自信」がある.
そして,それを繰り返し実践していると,もはや神の領域にあるのでは? と自分自信で錯覚におちいるくらい.
が,授業はそうはいかない.
例えば,基礎陸上競技フィールド種目指導法.
毎週,クラスをかえて三回同じことを行う.
水曜日の1,2限,木曜の4限だ.
そして,半期で15回.
当然,自信のある授業と,そうでない授業がある.
毎回が戦いだ.
どうやってわかってもらうか.感じてもらうか.
11月,12月になると,ありがたいことに多数の講演,講義,トレーニング指導の依頼を頂く.
土日の多くはそれでうまってしまう.
こうした講演などに来て頂ける皆さんは,当然ながらモチベーションが高い.
12月には,ライフセービングの日本代表にトレーニング指導を行う.
皆,本当に真剣だ.
3月にも指導した(http://d.hatena.ne.jp/MNB/20100306)のだが,その後,エジプトで開かれた世界大会で最高の結果を(http://ameblo.jp/iinumaseiji/entry-10672953978.html#main)出す事ができたようだ.
決してMNBのおかげだとかいうつもりはない.
逆に,MNBの出したトレーニングで筋肉痛がとれずに,世界大会前のオーストラリアに出向き,思うような結果が残せなかったこともあった.
それでも,再度トレーニング指導をあおぎたいと,この若輩者にチャンスを与えてくれたことに感謝したい.
絶対に強くしてみせる.速くしてみせる.
おっと,脱線した.
つまり,一回限りの講演などは,その人間の上澄み/上積み部分しかでないため,素晴らしくて当然だということ.
MNBは大学教員.毎日の授業こそが勝負.
「ああ,結局先生の授業も毎日うけると普通に感じてしまのね」といわれないように頑張らねば.
6年目をむかえるジャベリックスローの授業で,ひとつ改革できた.
毎日考えてきたことが,ようやく形として表現できた回であった.
槍投げやジャベリックスローが,なぜボール投げよりも難しいか.
それは棒状の物体に加えられる力の作用点が重心の後ろにあるからである.
この言葉.プライスレス.