学生の自立を促すための指導者の自律

教えるというのは最良の教育方法ではない.

「考える」ということを知らせ,「調べる・明らかにする」方法を教えることが重要.

そして,その先に「思いつく」があり,「自己評価」の重要性を知ってもらう.


体育は文字通り「身体教育」であり,上述の流れを「行動」を通して考えてもらう学問だ.



なんで自己ベストがでなかったのか.

なんで挨拶が重要なのか.

なんで先生に褒められたのか.



答えを,もしくはそれに近いヒントを提供することは簡単だ.

そして,それは一気に記録を向上させる可能性も秘めている.

しかし,それだけでは人間としての成長は妨げられる可能性がある.

トレードオフにある関係をどうするのか.



かつて,岩井先生(国際武道大学野球部監督)が「我々親というものは,基本的に親ばかで良い.子供には自由でやらせるという立場が重要.ただし,自立するまでは親の手の平の上での自由を.」という話をされていた.

指導も同様だ.

自主性が重要だからといって,大いなる自由を与えてはいけない.

あくまで,確固たる教育理念のもとでの自由.それが重要ではないだろうか.



だから,我々指導者は常に成長しなければならないのだ.