自分を支えてくれるもの

起業が流行(してない?)からはや数年.

インターネットの普及にあわせ,一個人が手に出来る情報量が加速度をまして増大した結果.

「やりたい仕事」 「やってみたい仕事」が簡単に検索できるようになったのは事実.

イコール,十分な下準備や経験がなくとも,夢が見れる時代になったのも事実.

そして,夢をかなえるにはパワーがいることも事実.



人間国宝となった鍛冶職人が記した言葉.

「何をしたいか,何ができるかを求めるのではなく,この人につきたい! と思えるような人間を探しなさい.そしてその人間に没頭しなさい.」



誰しもが知っている言葉.「失敗は成功のもと」

果たして,どれだけの人間がそれを実行に移しているだろうか.

どれほどの人間が「私は誰よりも失敗している」と胸をはれるだろうか.




入部式に岩壁顧問から頂いたお話.

「私は,20年以上に渡り,死にものぐるいで頑張ってきました.」

いったい,どれだけの苦悩と戦ってこられたのだろう.




人間は必ずしも「希望」や「楽しさ」だけに支えられている訳ではない.

「恐怖」に支えられる時だってあるはずだ.

少なくとも,MNBの大学院時代の最後の2年間,支えてくれたのは「不安」と「恐怖」だった.




監督として生きる今もそうだ.

前に進む人間は常に「恐怖」を抱いていなければならない.

監督として「幸せ」を感じた瞬間,MNBは停滞しているだろう.





眞鍋芳明の妹が今,新しいスタートを切ろうとしている.

MNBの弟分も,またスタートを切ろうとしている.





怖くて当然.不安で当然.


今の自分に出来ることは何か.


今の自分だからこそ出来ることは何か.


今の自分に出来ないことは何か.


そして,「自分がやる」と決めたことは何か.


「不安」「恐怖」  戦うことを恐れないで欲しい.