2010東京マラソン 目標は気づかれないこと
東京マラソンの準備が佳境に.
今年も70名のトレーナー,そして救護に関わる大勢のボランティアの責任者として望みます.
昨年の2月.マラソン終了後,すぐに次へ向けた会議がスタート.
毎月,都庁で2時間級の会議.
これだけの大イベント.運営サイドに回るとなると,本当に大変.
MNBが属しているのは医事 アンチ・ドーピング部会.
いわゆる,マラソン中の事故に対する会で,選手(もちろん関係者も)の命に関わる重大な部署.
昨年度は俳優の松村さんが心停止.蘇生できたことはなによりです.
もちろん,他にも様々な事故がありました.
10万人に1人は命を落とすといわれるマラソン大会.
昨日行われた他の大会では,残念ながら亡くなった方もいらっしゃいます.
絶対に命は守る.
世界一安全なマラソン大会にする.
我々医事部は,この信念のもと,皆で必死に大会を運営しています.
1km毎にAEDを配備.コースを自転車で徘徊するモバイルAED隊.ランナーと一緒に走るドクターランナー.およそ5km毎に設定される救護所.もちろんドクター,トレーナー,そして救急車も配備.
予測しきれない事故に対しても,即座に対応できるように東京消防庁とも連携.
競技運営を統括する日本陸連・東京陸協とも連携.
オフィシャルHPで無事に完走するための情報も提供.
こうした準備をずっと行ってきました.
事故を防ぐための徹底した準備.そして起こってしまった事故へ即座に対応するための準備.
完璧な準備があって初めて大会は無事に終わることを皆が知っています.
何も起きず,我々トレーナー,ドクターの存在も気づかれない.
その目標へ向かって,ギリギリまで準備します.