筋肉痛のピーク

練習後,二日目になって筋肉痛のピークが・・・

「筋肉痛は年を取ると遅れてやってくる」という俗説がありやす.

どーなんでしょ.本当のところは.


私たちが筋肉痛とよんでいるのは,正しくは遅発性筋肉痛(DOMS: Delayed Onset Muscle Soreness)とよばれるものであり,
レーニング数日後にやってくる痛みを指します.

このDOMS.現在知られているメカニズムはというと

1. 伸張性収縮を中心とした運動(エキセントリックス)を行う.
2.筋線維にミクロレベルの損傷が生じる.
3.損傷部位にカルシウムイオンが流入する(カルシウムイオンは筋細胞の周囲に存在.筋収縮をコントロールしている.)
4.筋内に存在するカルシウムイオン依存性のタンパク分解酵素プロテアーゼとホスホリパーゼが活性化する.
5.これらの酵素は筋に炎症反応を生じさせ,その際に発痛物質が生じ,筋膜を刺激する.
6.痛い.

とされているようだ.
・・・以前,筋肉痛の権威からお話を聞きました.
うろ覚えですが・・

こうしたことから推察するに,「年を取ると筋肉痛が遅れて生じる」という現象は4〜5の過程に原因があるように思われる.
つまり,炎症反応を生じさせるプロテアーゼとホスホリパーゼ酵素自体がカルシウムイオンに反応するのが緩やかになっている場合,もしくはその酵素自体の効きが緩やかになっている場合.かなと.

いずれにせよ,年を取ることで反応が鈍くなるのは十分考えられること.


ちなみに,3〜5歳程度の子供は遅発性筋肉痛は生じないとされます.真偽はいかに.