ただいま戻りました
セルビアより帰国しました.
まだ時差ぼけのせいで,朝と夜がしんどいです.
今回のユニバーシアード陸上競技チームは,過去最高の成績を収めることができました.
他のメディアでも紹介されると思うので,詳細は記しませんが,12個ものメダルを獲得し,金メダルも3つという出来映え.
宿題であった男子両リレーにおける金メダルは達成できませんでしたが,男女100mでのメダル獲得,中距離での入賞(3位と僅か0.01秒差!),女子ハーフにおける1〜3位独占など,個人種目においては歴史的快挙を成し遂げることができました.
本当に良いときに参加させてもらい,感謝しています.
過去,大邱(韓国).イズミール(トルコ),バンコク(タイ),そして今回のベオグラード(セルビア)を経験して感じたこと.
ユニバーシアードって,どうもお祭り的な雰囲気があるんですよね.
オリンピックや世界選手と違って,選手村のなかでもイージーな感じとでも表現すれば良いのでしょうか...
が,しかし今回は全く異なりました.
全ての選手がメダルを目指す,入賞を目指すという雰囲気が色濃くあり,最終日まで常にピリピリしたムードが漂い続けてました.
つまり,「参加することに意義がある集団」ではなく「戦う集団」であったこと.
チームジャパンの快進撃,その一番の理由はコレだと思います.
こうした雰囲気を作ることができたのは,やはり参加している学生競技者達が,常に世界レベルを見ていたことが理由でしょう.
アジアジュニア,世界ジュニア,ヨーロッパ転戦,アジアサーキットなど,本当に様々な大会を通して,国内だけでなく,世界にも目を届かせることが出来ている.
これは決して選手だけでなく,我々トレーナーやコーチングスタッフも同様.
今回のコーチングスタッフは,尾縣監督を筆頭にしてまさに百戦錬磨.あらゆる修羅場を海外で体験し,くぐり抜けてきた猛者ばかり.
スタッフ陣が「本気で金メダルを取りに行く」と一致団結していたからこそ,選手達の雰囲気を壊さずに最後まで走り抜けることができたのだと思います.
出発前の結団式において,陸連の澤木専務理事が「これだけの新しい風を起こしている選手達を活かすのも殺すのも,すべてコーチングスタッフ次第だ」とおっしゃってました.
帰国後にお褒めの言葉を頂いたということは,なんとかスタッフとしての役割を果たせたのかな? というところでしょうか.
そして,これはあくまで通過点.
夏に開催される世界選手権,そしてロンドンへ続く道があります.
選手達はさらなる飛躍のために,今日もグラウンドで汗を流しているでしょう.
MNBも早速授業と部活へ.忙しい日々がまた始まります.