日本インカレ フィールド総合6位
日本インカレが終了.
学生日本一を決める大会で,武大陸上部の看板二人がやってくれました.
2年連続のワン・ツーフィニッシュ.
しかも1位の遠藤彰は関東学生新記録!
まあ,大学院生だからという利点も多いにありますが.
しかし,コレはルールにのっとっての出場であるため,堂々と胸を張ってよいでしょう.
そもそも,決勝の舞台で自己記録を更新したのもこの二名だけだったかと.
学生最後の大会.すばらしい内容でした.
「やっぱり岩壁先生がいないとダメじゃねーか」と言われずに済んだかな?
その他にも喜びの声.
3年生の大木純也が,見事自己記録を更新して7位入賞!
念願の南越えも果たすことができ,本当によかたっと思います.
一投目で自己記録タイを更新できたことも,練習で汗を流した成果でしょう.
次は16mへの挑戦.カレのように背の小さい選手が16mを投げるということに意味があります.砲丸は身体が小さくてもできる!
そして,4年の笹川.本当によくあの舞台にまでたどり着きました.
大木とは異なり,高校時代の実績もなにも無かった選手.それが全カレの標準記録を突破するにまで成長しました.
生活面では色々とありましたが,4年間で人間的に一番成長してくれた選手でしょう.
次のパート長でもある大木は,笹川が残してくれたチームをしっかりとまとめる役目もあります.
その他にも,健闘してくれた選手達はたくさんいます.
1年生2名,3年生1名,そして武大記録保持者の新村を交えて挑んだマイルリレーは3分11秒台.
来年に繋がる好記録.鬼のように走り込んだ成果がようやくでました.
円盤3年の皆川も一投目から快投.まだまだ決勝には届かなかったものの,持ち前の度胸で大舞台での勝負強さを見せてくれました.
エース町田は残念ながら予選落ち.ここら辺が今後の課題になるでしょう.本番に強くするという点はもちろんですが,やはり50mをどうやって突破するかを考えた練習が必要になるでしょうね.技術的な課題と共に.
4年の前田剛.体調は万全ながら,跳躍種目と投擲種目がかみ合わず,6700点に留まりました.
しかし,調子が悪くても愚痴ひとつこぼさず,全ての種目を全力でやり遂げたことは精神は大いに評価できます.
記録だけでなく,精神的にも本当に成長しました.
カレが結果を出せなかったのは私の責任.本人は試合で全てを出し切ってくれました.
4年生ながらも,まだ次があります.今度こそやってくれるでしょう.
槍2年井上は残念ながら,これまでと同様の失敗.肉体的には成長しているものの,技術的課題がなかなかクリアできず.練習内容をもう少し考える必要があるかもしれません.
持ち前の爆発力をもっと磨きつつも,丁寧に課題をひとつひとつクリアする必要があるでしょうね.
高跳び3年の山口.トライアル中の踏切で捻挫をするというアクシデントがありながら,なんとか2mをクリア.しかしカレの自己記録は2m10.
本番でようやく力を出せるようになってきましたが,怪我をしたりしてしまうのも,やはりまだまだ精神的・技術的に問題がある証拠.
上り調子でもある今を生かして,技術をブラッシュアップしましょう.
ハンマー2名の影に隠れていましたが,3年の野中も見事に決勝進出.
夢だった国立での投擲は残念な結果でしたが,あの場に立ってくれたことに意味があります.良い授業料を払ったと思い,次に繋げて欲しいです.
三段跳び4年の土屋.自己記録からしても,決勝はなかなか難しいというレベルでしたが,果敢にチャレンジしてくれました.
結果はファウルでの記録無しだったけど,そのほとんどが自己記録級のジャンプだったことを考えると,本当に15mジャンパーとして成長してくれたと思います.
櫻井コーチ率いるハードル陣.今回は怪我に泣かされた結果となってしまいました.
強くなるためのギリギリのレベルで強化するということは,怪我と常に向き合っているということでもあります.
いかにして克服するか,いかにして身体を守るか.コレばかりは自分自身で考えて,自分ならでは方法を探し出すしかありません.そこに一流になるための鍵が潜んでいます.
800m4年の鈴木.レベル的にも苦しい展開でしたが,ラストスパートでのスピードが負けていなかったことを考えると,やはり途中でのレース展開にポイントがありますね.
2周目の第二コーナー出口.あそこで無理矢理にでも前にでることができれば・・・
その戦いぶりを後輩達はみていてくれました.時には蛮勇も必要であることは分かってくれたでしょう.
4×100mRのメンバーも全力を尽くしてくれました.しかし,調整段階で本来の力が発揮できていなかったことを考えると,本当に悔やまれる結果だったといえるでしょう.
やはりインカレは予選から超強豪達がひしめいています.あの場で戦えるようには成長しましたが,より上に行くためには,本当に全員が速くなる必要があります.
来年のメンバーを目指す若手達に期待です.
その分,井上は100mで次に繋がるレースをしてくれました.本当に久しぶりに「鬼ダッシュ」が出現.あれができれば,あとは後半.2年生エースとして,来年へ向けてしっかりと強化していきます.
と,まあ簡潔に書かせてもらいましたが,全体を通して感じたこと.
チームとしてはまだまだ全日本の決勝を争うレベルには到達できていないということ.
しかし,あとちょっとの所まではきているということ.
そのちょっとを一歩にするか,100歩にしてしまうかは,やはり我々コーチングスタッフ,学生幹部達にかかっているでしょう.
遠藤・横野だってはじめからトップに居たわけではありません.
いかにしてチーム全体のまとまりを出しつつ,個々の強化を行うか.
森を見ながら,大樹を育てるにはどうしたら良いか.
また,今日からチャレンジの日々がスタートします.
関係者の皆様,応援よろしくお願いします.