教育

娘をみていると,子供はやはり親をみて育つのだということを実感する.


自ら悪くなる者などいない.
自ら人に嫌われたい者などいない.


山本有三作「路傍の石」の中で

たったひとりしかない自分を
たった一度しかない一生を
ほんとうに生かさなかったら
人間,生まれてきたかいがないじゃないか

とある.


秋葉原の事件などもそうだが,最近は陰惨な精神性が引き起こしてしまう事件が多い.

彼らは「人に教育される機会」を逸して成長してしまったのだろう.


教育現場にいるとよく,「学生の自主性に任せる」などという言葉を耳にすることが,今の学生にそれは難しいのではないだろうか.

もちろん,昨日の日記でも書いたとおり,最終的にはそれが目標となるかもしれないが,まずはレールに載せてでもまっとうな道を走らせる必要があるのだろう.


教育者の役割は増すばかりだと嘆く人もいるが,そうではない.

昔は意識しなくてもやっていたことを,ことさらに強調する必要が生じてきたのだ.

形に当てはめることが個性を奪うという時代は過ぎた.

まずは真っ直ぐな道を見せることが,教育者の第一使命かもしれない.