ISHIROさん 負け方の指導

日本体育協会が発行している「指導者のためのスポーツジャーナル」という雑誌がある.

その07年冬号,No.274に,MNBと仲良くして下さっている(?),毎日新聞社の記者さんであるISHIROさんがWHISTLEのコーナーで「有ってもいいはず,負け方の指導」という記事を書いている.

記事の無断転載はできないため,興味のある方はぜひ読んで欲しい.

内容はタイトルの通りであるが,「勝ちという栄光の陰にある負け,その価値を認めてはどうだろうか.負けを経験してきた指導者こそ出来るはず.」という内容である.

ひさしぶりに心臓をわしづかみにされた気分になりました.

我々が携わっている競技スポーツは,勝利を目指すもの.そのため常に念頭に挙げられるのは,当然ながら「勝ち方」である.

しかし,より「豊かな勝者」となるためには,やはり「負けかた」というものも知る必要はあるのではないだろうか.

「失敗は成功の母である」ならば,「負け方を知ることは,勝利するための近道である」はずだ.

それは多分,負けた原因を追求するという意味だけではない.
「負ける」と分かった瞬間の心の持ち方,勝利へつながる負け方を模索することも有っては良いのではないか.



なんとなくだけど,結果的にMNBの引退試合となってしまった日本インカレでの,競技終了後の涙を思い出します.

MNBはあの機会があって,初めて「負けることの価値」を認めることができたかなぁ.

ISHIROさん.ありがとう.