修士号審査へ向けて
さ.明日はいよいよM2の審査会.
研究テーマの立案から約1年半.
二人の汗の結晶が試されるときである.
これまで指導してきたMNBとしては,大きな心配はしていないが,なにぶん知の経験値が少ないので,それを現場の経験値でどれだけカバーできるかが鍵になるだろう.
ここで二人へ一言.
この審査は修士論文の製作として考えるならばひとつの終着点かもしれない.けれども,「論理的思考能力の獲得」として考えるならば,まさにスタート.
審査には,君たちの全人格を注ぐ必要はあるが,審査が終わったからといって「何かが終わった」わけではない.
むしろ,「ようやくスタート地点に立てた」という喜びをかみしめるべきである.
審査に合格し,大学院をめでたく修了することで,君たちは修士という学位を得る.
修士という学位の捕らえ方には様々なものがあるだろうが,MNBはまさに文字通りの意味を持っていると考える.
「物事に対する論理的思考(学業)を修めた士」
明日は終わりではない.始まりである.
二年間かけてようやくスタートラインにつく権利を得たのだ.
このレースに君の全人格・全能力を注げ.