大学院生の教育

大学院教育

今、MNBは4人の大学院生と関わっている。
IWKBゼミに所属する4名で、MNBが得意とする分野について色々と指導をしているわけだ。

何を教えているのか。

まずは論文を書くのに必要な技術
最重要課題の一つとして、まずはパソコンの使用方法である。
大学院生だからといって、ワードやエクセル、パワーポイントをすでにマスターしている者は数少ない。ブラインドタッチはもちろん、論文作成時間を短縮するためのルーラー、タブの遣い方、計算式、時にはマクロや専門的アプリケーションの入手方法から使用方法まで。
当然、MNBが処理できる範疇を超えてしまう場合はその道のプロフェッショナルに応援を頼む。研究所に勤める知り合いから、ISG先生まで。
そして論文検索方法から、その入手方法、読み方はもちろん、研究方法。
これにはロジカルシンキングと呼ばれる、物事・事象に対する論理的な考え方まで含まれる。
そして、学生が書いてきた論文の校正。
ここでは「間違いのない日本語」を書けるように指導しなければならない。論文に使用されるべきでない用語のチェックも当然必要である。
こうやって、本当に色々なもの、これから生きていくのに即戦力となるようなことを身に付けてもらう。

当然、これらのものは「最新」のものでなくてはならない。
時代は動いている。
常に新しい情報、ツールを利用したほうが便利という甘いものではなく、世の中の流れについていくには、最新のツールを使わなければ太刀打ちできないこともあるからだ。

MNBが博士号を取得するまでに得てきたものを提供し、そして身に付けてもらわねばならに。そこに妥協が入る余地はない。

そうして、これらの指導には、やはり当然信頼関係がないと成立しない。
尊敬される人間から教えられてこそ、学は身に付くものである。

と、簡単に書いてもこれくらい大変だということ。
ま、MNBが未熟であることが理由かもしれないが。

もちろん、MNBは教育者であり、研究者であるため、自らの研鑽に加え、これらの指導をすることはもはや使命であるため、なんら不満はない。

いや、むしろその指導に喜びを感じているのだ。

これはアンダーの学生に対する教育をサボっているというわけではない。

しかし、より身近に、より高度な指導を行わなければならないという条件があるのならば、やはり選ばれた人間に対し、より時間をかけた指導を行わざるをえないのは事実である。

そこに情熱の差はないが、かける時間と手間の分だけ、お互いの信頼関係も構築されていく。

強い信頼関係ができれば、「お互い」によい良い指導関係を築くことができる。

彼らに出会えたことは、国武大に来たMNBにとって最も大きな幸せの一つである。

この関係が永遠に続くことを望む。

そのためにも、お互いが研鑽し、成長しなければ