うすたか来襲
はい.またあの男が来てくれました.
MNBの大学陸上部同期,頼れる主将,うすたか選手.
日本5本の指にはいるハンマー選手です.
あの金メダリストとも,「そりゃ無理っすよー」とフツーに会話できるような鉄人.
さて,その男が金曜日夜半に到着したわけだ.
で,酒のみながら話し始めた内容が「最高に上手い米を鍋で炊く方法」「上手い焼酎の手に入れ方」「納豆の旨い食べ方」「アボガドの料理の仕方」
食い物の内容ばっか!
いや,その他にも話はしたけどな.モチロン.
「名選手は名コーチにあらず」とか,「今後の陸上競技界について」とかね.
で,次の日に,ウチの選手達と混じって練習.
そこで選手達に指導する時の言葉がスバラシイのだよ.
例えば,ある一年生のターンを見る.
当然へたくそで,懐ができていない.が,MNBは「その場合,どうすればよいか」がイマイチわからない.
だってMNBはハンマーを選手として経験していないから,身体感覚が存在しないわけだ.
つまり他者観察のみで終了してしまう.
そこで,この達人.
「入りでつま先が上がり過ぎてるんだよ.だから大回りになってしまって安定しない.もっと足の裏全体で回るように.」
結果,見違えるほど良くなるわけだ.
彼ほどの達人になると,「森(全体)」を見て,どの「木(部分)」が悪いかを即座に判断し,その「治療法」まで提示できるというわけだ.
これは我々には難しいこと.
出来ないことが出来るようになったという経験の蓄積,確固たる技術体系が出来ていないと,なかなか.
そういう点ではMNBのような十種競技者って中途半端なんだよなぁ.
ま,だからこそ勉強で補うしかないわけだが.
でも,身近にこういった達人が居てくれることに感謝.
だって,砲丸でもなく,円盤でもなく,今一番武大が強く,しかもMNBの専門外であるハンマー投げの達人が,同期でいて,しかも車で来てくれる範囲にいるというこの奇跡.
感謝ですね.
あ,この写真はウチの熊二匹を片手相撲で吹っ飛ばした絵です.