ちょっとまってくれ!
「蓮舫行政刷新担当相は17日、産経新聞などのインタビューで「(日本が)科学技術の分野で一番を目指す。あるいは他の分野でも一番を目指すのは当然だ」と述べた。昨年の行政刷新会議の事業仕分けで、次世代スーパーコンピューター開発に関し「2位ではだめか」とした自らの発言を修正した格好だ。(産経新聞)」
という記事がYahoo newsに出ていた.
実はMNB,蓮舫行政刷新担当相が「2位ではだめなのか」という発言をした当初から,極めて遺憾に思っていた.
ん? 難しい言葉だと思いが伝わりにくいか.
ハッキリ言おう.「ふざけるな!」と
MNBは競技に身を置いている人間である.
勝つこと.
勝てれば全てよいとは全く思ってはいないが,勝つこと,一番を目指すことが最優先事項であると考えている人間であるからして,そしてそういう場所に身を置いている人間だからして,「二番ではなぜダメなのか?」という問いが存在することすら信じられないのだ.
「そんなことない.それは戦術的には大事なことなのだ」
それはわからないでもない...いや,わからんが.まあ,いい.
しかし,アナタは本当にそれを言うだけの覚悟をお持ちか?
一番と二番の差を理解した上で,言っているのか? と問いたい
勝負の世界はそんな甘いものではない.絶対に.
「二番でも」「いや,戦術的には」
そんなことを言う人間は,本当の意味で勝負の世界に身を置いたことのない人間だ.
少なくとも,そんな人間はMNBは尊敬できない.あり得ない.
本当の意味で勝つことの厳しさ,難しさを知っている人間でなければ,負けることの悔しさなどわかりやしないだろう.
たった一人しか立てない頂に自分が君臨する.
分かっていれば「二番でも」なんという言葉が出るはずもない.
勝てば官軍? いや違う.
勝たなければ,目にも留めてくれないのだ.
富士山を知っていても,北岳を知っている人は極めて少ない.
室伏広治の栄光を知っていても,土居宏昭の苦労を知っている人はほとんどいない.
常人では搭載しきれないほどの筋量を確保することが,どれだけ大変かアナタに分かるのか?
そのために必要なトレーニングを支える恐怖,孤独感を理解できるのか?
勝てれば,その周りにある要因だって大きな意味として捉えてくれる.
たとえ,環境的要因が同じだったとしても,勝てなければ美談で終わってしまう.
我々が求めているものは,言葉,いや言葉あそびで誤魔化されてしまうものではない.
情報化が進んでいる現在.
だれもが「一番の苦労」について共感しやすい時代にあるかもしれない.
しかし,「二番の惨めさ」については,体感しなければ分からない.
MNBは一番頑張った陸上競技において一番を穫ったことがない.
そして,MNBの一番近い人間である妻のさよ子は,日本の頂点に君臨したことがある.
現在の,MNBの一番の盟友である39も,日本学生の頂点に君臨したことがある.
この小さな島国において一番を穫ることが,どれだけ難しいことか.
そんな小さな苦労でさえ,MNBは身をもって感じてきたと確信している.
世界一の演算性能を有するスーパーコンピューター.
それを支える人間達を思うと,到底許すことの出来ない言葉である.
なぜ自身の言葉を修正したのか. 勝負の世界に身を置く一個人として問いたい.
蓮舫行政刷新担当相からの書き込みを期待する.