陸上競技の魅力
昨日,髪を切りに行ったとき.
スタイリストさんから「陸上競技の魅力ってなんですか?」
まあ,そのレベルや経験年数,種目によっても様々かもしれないが,MNBは「身体の内側へ意識を向けることで得られる快感」と答えた.
サッカーや野球などと異なり,道具を使った遊び的要素が少ない.
柔道や剣道と異なり,対人格技ではない.
ひたすら自分自身の身体を客体として運ぶ.
運ぶのは自分自身であり,どこをどう動かすかに苦心する.
ひたすらストイックに身体を磨く.
まあ,本当は「走るのが楽しいから」とか「槍が遠くへとぶのが気持ちよいから」とか,「どこまでも高く跳べそうだから」とか答えればよかったのかもしれないが,
これらの答えはどーも違う.
例えば,速く歩こうとする.
ある部分を,ある瞬間に,ある感覚で動かすと,身体が勢いよく進む瞬間が来る.
それまでは感じることのなかった「速くうごく空気」「うしろへ流れる景色」
それが楽しい.
一生懸命車体をチューニングし(鍛え),それをドライビングする(操作).
その結果,速く走れたり,遠くへ跳べたり,遠くへ投げたりできる.
楽しさは過程にあり,結果には喜びがある.