博士論文とは

昨日,405から「MNBさんにとって博士論文とは何だったんですか?」と聞かれた.

ちょっと迷ったあげく,


「当時のMNBそのもの」


と答えた.

うそ偽り無い思いがそこには凝縮されている.

本当に必死で,常に頭のなかにあり,どうやって前に進むか,どうすれば上手くいくかだけを考えていた院生時代.

修士の2年ならまだしも,5年目にもなると就職浪人と呼ばれてもしかたないという自己嫌悪感.

学位の取得と現実の就職とは直結しないことに対する焦燥感.

もはや不退転の決意で書いていた.

でも,それを乗り越えた時,自分では信じられないほど大事な,本当にこれからの人生で核となるような「絶対」を身につけることができた.

具体的に何か と問われると色々と有りすぎるうえ,言葉にするのは難しいので割愛するが.

MNBが院生に対して厳しいのは,そういう思いがあるからこそ.

修論を仕上げるためのここからの1ヶ月.

そして,最終審査までのさらに1ヶ月.

ここでどれだけ頑張れるか.

どれだけ濃い時間を自分で作れるか.

それで今後の人生観が変わるかもしれんぜ.

身体ふるえるほど頑張りな.