教員採用試験に集中したいから部活辞めます

たまに「教員採用試験の勉強に集中したいから,部活を辞めます」という学生がいる.

また「ゼミの課題にいっぱいいっぱいで,部活に身が入らない.ちょっと辞めようかと思っています」という学生がいる.



そりゃ,部活を辞めれば,使える時間は増えるさ.

当然,勉強する時間も増やせるよな.

レポートに取り組める時間だって増えるな.




だから何だというのか.

時間が作れないから作ろうとするのではなく,時間が作れないなら,短い時間でより良い成果を上げる努力をなぜしないのか.



マルチタスクをこなせる人間にならなければ,明日は無いと,なぜ思わないのか.

多くのことを同時進行的に実施できる能力を磨くことこそが重要だとなぜ思わないのか.

そうしなければ,人間としてのスペックは上がらない.




ちなみに「同時進行的」としたのは,あくまで周囲からみれば同時進行しているように見えても,実際はシングルタスクに集中し,極めて短時間にその課題を終わらせ,即座に次の課題に取り組むという,いわば切り替え能力の高さと,一点集中的な集中力が「マルチタスク」を可能にする.

決して,多くのことを同時に処理しているわけではないという点には注意.




学生たるもの,授業やゼミでの課題にはもちろん全力で取り組む.

そして部活動についても全力で取り組む.

さらに自らの将来についても,全力で取り組む努力をする.

そうしてこそ,初めて得られる力がある.サムシンググレイトがある.



時間がないから諦める.それも一つの道だけど,単純にもう一踏ん張りしてみてはどうか.

そこからでも遅くはない.